| デザイナーから事業家へ。「補助金コンペ」に明け暮れた2年間 |

●デザイナー時代に、事業計画を立てたりプロジェクトマネージメントをしたことは?
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それが仕事ですから(笑)。クライアントが考えた事業にあわせ、デザインを考えていくのがインダストリアルデザイナーです。メーカーにアイデアとして売り込むことも考えましたが、企業に頼ると、どうしても企業の事情が優先されてしまいますから、自分のコンセプトを通すことが難しくなってきます。ごく自然に「これは自身で事業化しよう」と考えました。そこで資金を得るにはと市や県の起業化支援の皆さんのアドバイスで計画的に「補助金コンペ」をしました。行政機関の皆さんには、本当に感謝しています。
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●ただ自分で事業を起こすことは、かなり大きな「リスク」なのではありませんか?
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確かにそうですが、年齢的にみても「自分のオリジナル製品を出す最後のチャンス」という考えの方が大きく、また「チャンスをものにするにはどうするか?」という点で様々なアドバイスを受けることができたので、事業化に踏み切りました。なにせ開発段階ですから、売上げも実績もない。金融機関へいっても融資を受けられず、試作を作る目処がたたない。そんな状態が2年ほどつづきました。
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●2002年に「創造法」の認定を受けていらっしゃいますが、それでも難しかったのですか?
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ええ。「創造法」は「認定のみ」で助成金の交付を受けることができなかったので、その時点での試作品製作はできませんでした。2003年2月に、中小企業総合事業団(現中小企業基盤整備機構)の「新事業開拓助成金(※)」の交付を受けることができたので、やっと試作に着手できたんです。その試作品を2003年10月に行われた「国際福祉機器展」で発表したところ、生産受託、バッテリーの販売提携、シート開発などについて、企業からの申し入れがあり、また、16社の車いす販売会社からは、購入の申入れがありました。このビジネス・マッチングのおかげで、現在はそのうちの数社と、資材部材の売買契約や開発・販売提携をしています。また、電動車いす<アクセルドライブ>で横浜市の「中小企業研究開発助成金」の交付を受けることができました。
※平成16年度より「新事業開拓助成金」は新しく「事業化助成金」に変わりました。
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