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●「IDEC NOW No.17(2005年9月発行)」コミュニティビジネス事業者特集より |

NPO法人こども応援ネットワーク アンダンテ事業部
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地域・コミュニティの様々なニーズや課題に対して、継続的に事業を行い、豊かな社会づくりと地域の活性化をめざす「コミュニティビジネス」。今回は、市内で障がい児の活動支援において、独自の取り組みを行っているコミュニティビジネス事業者を紹介します。
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| ●活動内容は子ども達と一緒に遊ぶこと |
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都筑区に拠点をおき、障がい児支援を通じて、子ども達と学校や専門家、地域との橋渡しを行っている「NPO法人こども応援ネットワーク(以下こども応援ネットワーク)」の中に「アンダンテ事業部(以下アンダンテ)」という部署があります。
アンダンテは、NPO法人設立以前の平成9年から、障がい児を対象に余暇の活動サポートに取り組んでいます。サポートといっても特に決まったメニューはありません。「ナビゲーター」と呼ばれるスタッフが子どもの自宅を訪問してゲームや音楽を楽しんだり、屋外で身体を動かすなど、子どもと一緒に楽しみながら余暇を過ごしています。アンダンテでは、子ども達一人ひとりにあったやり方で社会性を育んでいけるように、家族との話し合いを踏まえ、子ども達のニーズに合わせて「個別対応」、「訪問型」で活動に取り組んでいます。
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子どもの自宅に限らず屋外で 遊ぶことも多い |
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| ●求めているものがなければ自分で提供 |
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アンダンテを立ち上げ、現在はこども応援ネットワークの理事長を務める佐藤さんが、障がい児の活動支援に取り組むようになったのは、佐藤さん自身が障がいを持つ子の親であり、子育て経験を通じてサービス不足を実感したことがきっかけでした。行政中心だった当時の障がい児支援サービスは、施設での訓練や専門家とのつきあいが占める時間が長く、楽しみながら子育てをしたいと考えていた佐藤さんにとって違和感を感じることも少なくなかったそうです。
佐藤さんは、障がい児が成長の過程で必要な社会性を身につけるためには、施設に閉じこもって限ら
れた人だけに接するのではなく、いろいろな人と出会うことが必要だと考えていましたが、行政の支援制度においてはそうした機会がほとんどありませんでした。本当に求めているものがないのであれば自分で提供しようと考えた佐藤さんは、仲間を集めて会社(アンダンテ有限会社)を設立し、「訪問」「個別対応」で障がい児の活動をサポートするサービスをスタートしました。 |

| ●行政に頼らず、ボランティアにせず、独自に事業を展開 |
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アンダンテでは行政の支援制度を事業に組み込まず、独自の事業展開を行ってきました。「支援制度を組み込めば、利用者の金銭的負担が少なく、事業者としても経営が楽になる面がある一方で、決められた枠に縛られるという面もあります。自分たちが本当にしたいことを自由に行うことで、スタッフのやりがいも表情も違ってくるように思います。」と語ってくれた佐藤さんですが、行政からの支援を受けないため、事業を継続する上で必要な収入源を自分達で確保しなければなりません。
アンダンテでは設立当初から有料でサービスを提供しています。行政やボランティア団体が無料でサービスを行うことが普通と考えられていた当時では無謀ともいえる決断でしたが、有料でサービス提供することで、自分達にも対価に見合うための努力や責任感が芽生えると同時に、事業としての継続性も高まるだろうと佐藤さんは考えました。
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| ●思い切って固定給スタッフを雇ったことが転機に |
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活動開始からしばらくは会員(利用者)は思ったほど集まりませんでした。口コミで会員が少しずつ増加しましたが、3年間は赤字続きで、やめようと思ったことも一度や二度ではなかったそうです。
活動の存続も危ぶまれる中で、思いきって固定給のスタッフを3名雇ったことが転機となりました。それまでは直行直帰だったスタッフが、事務所に出勤してから利用者のところへ向かうようになったことで、ノウハウや知識が組織の財産として蓄積されてサービスの改善につながり、結果として会員の増加につながりました。現在は135名の会員を抱えるまでに至っています。
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| ●サポート体制の充実に向けて |
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活動を通じて会員との信頼関係が構築できたことで、サポートの範囲も広がりをみせています。最近では余暇の活動支援に加え、居宅介護や預かりなど、生活支援の依頼が増加傾向にあります。
また、これまで余暇支援はアンダンテ有限会社、学校生活支援等は主にこども応援ネットワークと別々の法人で活動してきましたが、利用者のニーズにさらに応えつつ、より効率的、効果的に事業を進めていくために、今年4月にアンダンテ有限会社からの営業譲渡という形で事業運営を子ども応援ネットワークに一本化しました。
佐藤さんの最終目標は、子どもたちがこの先もずっと、いきいきと暮らせる環境をつくることです。最近は活動が多岐にわたり、ますます多忙を極めている佐藤さんですが、将来的には、子ども達が大人になってからのサービスも提供していきたいと更なる目標も語ってくれました。
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大好評のスキーツアーをはじめ、 季節ごとにイベントを企画 |
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| ショートインタビュー |

●サポートを行うにあたってこころがけている点はありますか?
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障がいの観点から子どもを見るのではなく、一人ひとりを「初めて会う子」としていつでも新鮮な気持ちで接することを心がけています。専門家ではないので、最初のうちは障がいにも様々な種類があることに驚きの連続でした。息子が3歳の時にこの活動をスタートしたので会員の多くは障がい児の親として先輩でした。そういう意味ではこちらが勉強させてもらうことも多かったです。逆に、会員からすると、私達が障がい児を専門家の目で見ないことを好意的に捉えてくれたようです。

●今まで活動を続けてこられた秘訣を教えてください。
◆
会社を設立するなど最初に形から入ったことで苦労もあった反面、覚悟ができたのも事実です。活動を始めてから8年目になりますが、節目節目に、続けていくことの意味や使命感を思い浮かべながら、やり続けたいと思う気持ちを再確認してきました。利用者の声を聞くたびに、利益以外にも大切なことがあると強く感じています。これからも大きな目標に向け、時に振り返りながら、活動を継続していきたいと思います。
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| NPO法人こども応援ネットワーク アンダンテ事業部 |
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代表者 理事長 佐藤 洋子
所在地 横浜市都筑区茅ヶ崎中央11-5 パスタビル206
TEL.045-948-4877 FAX.045-948-4878
URL http://www.andante.jp
●事業内容
子どもの訪問サポート、家族のサポート、学校生活の相談、イベント企画 等 |
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